サッカードリブルの教え方・上達法|小学生が抜けるようになる練習メニュー
ClubStock編集部
少年サッカーの口コミサイト ClubStock 運営/パパコーチ
公開:2026-06-14
「ドリブルで相手を抜きたい」——サッカーをしている子どもなら、誰もが一度は思う目標ではないでしょうか。ドリブルはサッカーの中でも個人の力が直接試される技術であり、上達が実感しやすいぶん、子どものモチベーションにもつながりやすいプレーです。
ただし、やみくもにボールを蹴っているだけでは、試合で使えるドリブルはなかなか身につきません。この記事では、小学生のドリブル練習に焦点を当て、ボールタッチの基礎から「運ぶドリブル」と「抜くドリブル」の違い、コーンを使った具体的な練習メニュー、そして1対1で活きるポイントまでを解説します。保護者が家庭で教えるときのコツもあわせて紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
ドリブル上達の土台——ボールタッチを磨く
ドリブルがうまい子に共通しているのは、足のいろいろな部分でボールを自在に扱えることです。いきなりフェイントや抜き技を練習するよりも、まずはボールタッチの質を高めることがドリブル上達の近道になります。
基本のボールタッチメニュー
- 足裏ロール:足の裏でボールを前後・左右に転がす。左右の足で各30回ずつを目安に
- インサイド・アウトサイドタッチ:足の内側と外側で交互にボールを左右に動かす。リズムよく、ボールが足から離れすぎないように意識する
- トータップ:左右の足裏で交互にボールの上を素早くタッチする。慣れてきたらスピードを上げる
ボールタッチは地味な練習ですが、毎日5〜10分続けるだけでボールの扱いが目に見えて変わってきます。
💡 ポイント
ボールタッチ練習は「足にボールが吸いつく感覚」を養うためのものです。最初はゆっくりでよいので、ボールを見なくても触れる状態を目指しましょう。顔を上げて周りを見る余裕が生まれると、試合でのドリブルにも直結します。
「運ぶドリブル」と「抜くドリブル」を分けて練習する
少年サッカーではドリブルというと「相手を抜く」イメージが強いですが、実は試合中に使う頻度が高いのはボールを運ぶドリブルです。この2種類を意識して分けることで、練習の質が大きく変わります。
| 種類 | 目的 | 使う場面 | 意識するポイント |
|---|---|---|---|
| 運ぶドリブル | スペースにボールを移動させる | 相手がいないエリアを前進するとき | 顔を上げて周りを見る。大きめのタッチでスピードを出す |
| 抜くドリブル | 相手ディフェンダーを突破する | 1対1の局面、サイドでの仕掛け | 細かいタッチでボールを体の近くに置く。緩急をつける |
運ぶドリブルの練習
10〜20mの直線コースを設定し、足の甲やアウトサイドで軽く押し出すようにボールを運びます。
- ボールを蹴るのではなく「押す」イメージで触る
- 3〜4歩に1回ボールに触るリズムを意識する
- 顔を上げてまっすぐ前を見ながら走る
抜くドリブルの練習
コーンや目印を相手に見立てて、方向転換やフェイントを加えたドリブルを繰り返します。
- コーンの手前でしっかり減速し、切り返しやまたぎで方向を変える
- 大切なのは「緩急」——ゆっくり近づいて一気にスピードを上げる感覚を身につける
- 左右どちらにも抜けるよう、両足で繰り返し練習する
コーンドリブルの効果的なやり方
コーンドリブルは自主練の定番メニューですが、ただジグザグに通過するだけでは効果が半減してしまいます。目的を持って取り組むことで、試合に直結するドリブルスキルが身につきます。
おすすめのコーン配置と練習パターン
| パターン | コーン間隔 | 狙い | やり方 |
|---|---|---|---|
| 基本ジグザグ | 1.5〜2m | ボールコントロール | インサイド・アウトサイドを交互に使って通過 |
| 狭めジグザグ | 0.5〜1m | 細かいタッチ | 足裏やインサイドで小さく触りながら通過 |
| ランダム配置 | 不規則 | 判断力 | コーンを不規則に並べ、自分でルートを選びながら通過 |
| ストップ&ゴー | 2〜3m | 緩急の切り替え | コーンの手前で一旦止まり、素早く加速して次のコーンへ |
コーン練習で意識したい3つのこと
- 最初はゆっくり正確に:スピードは正しい形が身についてから上げる。雑なタッチのまま速くしても試合では使えない
- 体の向きを意識する:ボールだけでなく、体ごと方向転換する。肩の向きが進行方向を向いていると次の動きがスムーズになる
- 実戦をイメージする:コーンを「相手ディフェンダー」だと思い、どちらの足で・どのタッチで抜くかを毎回考えながら取り組む
✅ アドバイス
コーンがなくても、ペットボトルや靴など身近なもので代用できます。5個あれば十分なメニューが組めるので、家の前や公園でも手軽に取り組めます。
1対1で相手を抜くためのポイント
練習で身につけたドリブルを試合で発揮するには、1対1の実戦的な感覚を磨くことが欠かせません。コーン相手の練習と人を相手にした練習では、求められる要素が大きく異なります。
1対1で意識すること
- 相手との距離を見る:遠すぎると仕掛けが届かず、近すぎるとボールを奪われる。仕掛けるときは「あと1〜2歩」の距離まで近づくのが目安
- 相手の重心を観察する:ディフェンダーの体重がどちらの足に乗っているかを見て、逆方向に仕掛ける
- 緩急で崩す:スピードの変化がいちばん効果的な武器になる。ゆっくりドリブルしてから急加速する、止まったふりをして一気に抜くなどの緩急を使う
- 抜いた後に加速する:相手の横を通過した瞬間にトップスピードに入れないと、すぐに追いつかれてしまう
家庭でもできる1対1練習
保護者がディフェンダー役になり、幅3〜5m程度の限定エリアで1対1を行うのも効果的な練習です。
- 最初は保護者が軽めに守るところから始め、徐々にプレッシャーを強くしていく
- 子どもが「抜けた!」という成功体験を積めるよう、守りの強さを調整する
- 左右どちらに仕掛けるかを子ども自身に考えさせることで、判断力も同時に育つ
⚠️ 注意
1対1の練習は運動強度が高いため、長時間続けると疲労や怪我のリスクが高まることがあります。1回5〜10分を目安にし、こまめに休憩を挟みましょう。特に暑い時期は水分補給にも気を配ってください。
まとめ
小学生のドリブル上達に向けた練習のポイントを振り返ります。
- ドリブルの土台はボールタッチ。足裏・インサイド・アウトサイドで自在にボールを扱える感覚を養う
- 「運ぶドリブル」と「抜くドリブル」を分けて練習することで、試合での使い分けができるようになる
- コーン練習は配置や目的を変えて取り組み、ただ通過するだけの練習にしない
- 1対1では相手の距離・重心を見て、緩急をつけて仕掛けることがカギ
- 保護者は練習相手やレベル調整役として、子どものドリブル練習をサポートできる
ドリブルは練習した分だけ自分のものになる技術です。焦らず基礎を固め、少しずつ実戦的なメニューにステップアップしていくことで、試合で「抜ける」瞬間がきっと訪れます。
よくある質問(FAQ)
Q1. ドリブルの練習は何歳から始めるのがよいですか? A. 特に決まった年齢はありませんが、ボールを蹴ることに興味を持ち始めた時期から遊びの延長で取り入れるのがおすすめです。低学年のうちはボールタッチやコーンドリブルなど、楽しみながらボール感覚を養うメニューが向いています。技術的な練習を本格化するのは3〜4年生頃からでも遅くはありません。
Q2. 利き足だけでなく逆足も練習させるべきですか? A. 両足で扱えるに越したことはありませんが、まずは利き足でしっかりボールをコントロールできることが優先です。利き足に自信がついてきたら、逆足でのボールタッチやコーンドリブルから徐々に取り入れていくとよいでしょう。無理に両足同時に練習させると、どちらも中途半端になってしまう場合があります。
Q3. コーンドリブルは上手にできるのに、試合になると抜けません。なぜですか? A. コーンは動かないため、実際に相手がいる状況とは求められるスキルが異なります。試合では相手の動きを見て判断し、タイミングやスピードの変化で崩す必要があります。コーン練習に加えて保護者や友達との1対1練習を取り入れ、「人を相手に仕掛ける」経験を積むことで、試合でのドリブルが改善されやすくなります。
この記事を書いた人
ClubStock編集部
少年サッカーの口コミ・評判サイト「ClubStock」の中の人。現役のパパコーチで、サイトはひとりで運営しています。我が子のチーム選びで「本当に知りたいことが分からない」と困った経験から、保護者目線のお役立ち情報をお届けしています。> ClubStock誕生秘話
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